あらすじ
2014年、突如現れたコジラと怪獣ムートーとの戦いにより、サンフランシスコの街が破壊されて5年後。
ずっと行方が分からなかったゴジラが再び動き出す。
一方巨大生物を秘密裏に研究していた組織モナークの南極基地が、突如現れた謎の武装部隊により占拠されてしまう。
彼らの目的は、基地の奥深く、氷に閉ざされ眠っているキングギドラをよみがえらせることだった・・・。
作品データ
- 製作年/製作国/上映時間:2019年/アメリカ/131分
- 監督:マイケル・ドハティ
- 脚本:マックス・ボレンスタイン
- 音楽:ベアー・マクレアリー
- キャスト:カイル・チャンドラー/ベラ・ファーミガ/ミリー・ボビー・ブラウン/渡辺 謙
レビュー
まあブルーレイでも発売されたら観ようかなあ、ぐらいの期待しかなかったんだけど、周りでチラチラ観たという人が現れたため、急に悔しくなり本日『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を劇場に観に行くことに。
まず劇場に入って驚いたのが、頭が薄くなったり白くなっているおじさん達のなんと多いことか(^^;)
平日の昼間というのもあったと思うが、やっぱり子供時代に見たゴジラとキングギドラの戦いを、ハリウッドが作るとどうなったのか、いい大人たちが見たかったんだろうなあ。
もちろん私もその口だけどね。
まず東宝のゴジラ映画への愛が溢れる作品になってたことに感激する(^^)
ある意味肝である怪獣たちそれぞれの登場シーンとか、お約束の伊良部昭さんのテーマ曲を入れるタイミングとか、これ見たことあるなって感じのするオマージュ的なシーンが盛りだくさんなのだ。
そんなマイケル・ドハティ監督の、この人相当東宝版ゴジラ映画を見てるんだろうなあって思わせてくれるところがまず嬉しい。
さらにゴジラが空に向かって放射熱線を吐くシーンとか、キングギドラがスクリーンいっぱいに放電するところとか、「おおッ」と思わせるシーンが随所にあり、お金を賭けるとこんなに素晴らしい映像を作れるんだと感心してしまった。
クライマックスのスタジアムでお馴染みのBGMに乗り、雄叫びをあげて現れたゴジラの雄姿には、あまりのカッコよさに感極まり、まさかの涙がこぼれていた。
「ゴジラ 最高だよ!」
エンドロールで、聞き覚えのあるあのゴジラやモスラのテーマ曲が流れる頃には、すっかり童心に帰って、ニヤニヤが止まらなかった。
そして、最後の方で映し出された、東宝ゴジラ映画でゴジラのスーツに入っていただろう役者さんの白黒写真には思わず拍手をしてしまった。
ただねえ、壮絶なバトルを見せた怪獣たちのシーンとは別に、人間のドラマ部分が入ってくるんだけど、そのストーリーが恐ろしいくらい幼稚で、ほんとどうしちゃったんだろうってレベル。
とにかく登場人物というか頭の悪い大人たちが多すぎて、特に主人公の奥さんの暴走ぶりが無茶苦茶で、結構なストレスだった(^^;)
怪獣たちと共存しないと人類が滅びるって何?
渡辺謙とチャン・ツィー以外、あんまり知らない俳優さんばかりで、ここら辺にもお金を賭けてほしかったなあ。
それに迫力を出すためなんだろうけど、なぜかいつも怪獣たちが暴れまわってる真下にあの人達いるんだよね(笑)
昔の東宝のゴジラだったら、登場人物たちは遠くの見渡しのいい山の上から、怪獣たちの戦いを邪魔しないように見てるってパターンだったんだけどなあ。
それとやっぱり青空のもとで戦うシーンが観たかった。
全体的に暗いし、もっとはっきりと怪獣たちのフォルムをとらえて、綺麗に見せてほしかったかな。
ただまあ社会人になってなお、リバイバルで「ゴジラ対モスラ」を劇場まで観に行くとか、デアゴスティーニで「東宝特撮映画DVDコレクション」の定期購読(まあすぐやめたんだけど・・・)する私の本作に対する厳しい目にも、怪獣同士が戦うという言わば子供映画を、ここまでイマジネーションを掻き立てるエキサイティングな作品に仕上げたCG技術の進化は、素晴らしいの一言しかない。
次回作は「ゴジラ対キングコング」らしいけど、今見終わってすぐで次はもういいかなあ、なんて思ってるけど、やっぱ見ちゃうのかなあ(^^;)
最後にアンギラス、出番がなくて残念だったね・・・。
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