あらすじ
国際平和維持組織シールドによって回収されていた、無限のエネルギーをもった謎の物質四次元キューブが、基地で行われていた実験中に突然制御不能となる。
放出されたエネルギーのよって開かれた異次元へのワームホールの扉から現れる邪神ロキ。
キューブを強奪したロキは、キューブの力によって異次元の軍隊を地球に呼び寄せ、地球を侵略し自らが支配者になろうと企む。
シールドの長官ニック・フューリーは、アベンジャーズを結成するために、ヒーローたちに召集をかける。
作品データ
- 製作年/製作国/上映時間:2012年/アメリカ/144分
- 監督・脚本:ジョス・ウェドン
- 原作:スタン・リー/ジャック・カービー
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- キャスト:ロバート・ダウニー・Jr./クリス・エヴァンス/クリス・ヘムズワース/スカーレット・ヨハンソン
レビュー
アイアンマンにキャプテン・アメリカ、ソーにハルクと、単独で公開されたヒット作のアメ・コミヒーロー達が、まさかの大集結で大暴れするという、驚きのプロジェクト作品『アベンジャーズ』を先行上映でついに観た。
これだけ観る前からワクワクしてしまう作品も久しぶりだ。
ただねえ~、こういう主役級を勢ぞろいさせると、大抵作品が大味になり失敗することがあるんで、かなり心配だったなあ。
もう観る前から、派手なシーンとカッコ良さからアイアンマンを中心にしたアクションシーンが展開されると思っていたし、それを期待していたので、オープニングからアイアンマンはおろか他のヒーロー達もなかなか登場させない展開に、まさかの眠気に襲われる。
おいおい、大丈夫なん?なんて思いかけてたところに、やっと登場するヒーローたちにテンションが次第に上がっていく。
なかでもいきなりソーとアイアンマンがガチンコで戦うシーンの、スピード感溢れるカッコよさと迫力は、全体を通しても一番のシーンだった。
ただここからしばらくお互いのエゴをぶつけ合って、ヒーロー同士でいがみ合うことになるんだけど、ここがみょ~に長くて、なかなか敵と戦わないんだよねえ。
ちょこちょこストレスを感じさせるの、なんか嫌だねえ。
まあそれも狙いなんだろうけど。
そしてラストへ向かって壮絶なバトルが開始される。
そして予告編でも見たヒーローたちが一つの画面に勢ぞろいするシーンがやってくる。
もうこのシーンはやはり身震いするほどカッコよく、つっこみどころ満載のストレスもすべて雲散霧消と化した。
え~と、あの空飛ぶバトルシップってなんだったの?とか、あの敵相手にキャプテン・アメリカやブラック・ウィドウにホーク・アイって、パワー・バランスに無理があるんじゃないか?とか、ニック・フューリー何やってたん?とか、もう全部吹っ飛んじゃった(^^)
このお子様向けのようなストーリーで、大金をつぎ込んだCGに、主役級の俳優たちが大真面目にヒーローを演じている姿を、ただ楽しんで観る。
子供の時みたいにただ夢中になってワクワクして観る。
最高じゃないか!
ヒーロー達それぞれに見せ場と時間を均等に割き、偏りがないようアメ・コミファンをかなり意識した作りだったと思うが、やはりアイアンマンの画面狭しと縦横無尽に飛び回る姿とメカニカルなフォルムが素晴らしく、強く印象に残った。
ただ以外にもハルクのお茶目ぶりと戦闘力の高さは、予想外のユーモアに溢れ、昔「ハルク」をただ緑色の巨人がパンツ一丁で走り回ってるだけと酷評してしまったことを後悔している。
劇場内の笑いを独り占めだったもんね~(^^)。
パンフレットの中に出演者のそれぞれのインタビューが載ってたんだけど、スター俳優同士でエゴのぶつかり合いがあったんじゃないか?って質問に、ソー役のクリス・ヘムズワースが
「和気あいあいだった。トレーラーの大きさも同じだったから。
みんな同じだったということを知って落ち着いたんだよ(笑)」
なんて答えてた。
ジョークのつもりなんだろうけど、わざわざそんな答えをするなんて、ジョークになってないんじゃないかなあ(^^;)
かなり続編を意識させる終わり方だったけど、パンフレットにアベンジャーズのメンバーの中に、Xメンのウルヴァリンやスパイダーマンまで入ってるとあり、彼らは無理だとは思うけど、「アベンジャーズ2」では、また違うヒーローが入ってくると思うとまたワクワクしてくるね。
そして他の方のレビューにもあるように、エンドロールの最後にあるワンシーンは必見ですので、絶対最後まで見てください。
ある意味一番素晴らしいシーンですよ(^^)
しかし、あの“日本よ、これが映画だ”なんてコピー誰が考えたんだろうね。もう最低!
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