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映画『シティ・スリッカーズ』レビュー ★★★★☆

出典元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

 ニューヨークのエリートビジネスマンのミッチ(ビリー・クリスタル)は、最近仕事にも家庭にも覇気がなく、毎年恒例のフィル(ダニエル・スターン)、エド(ブルーノ・カービー)の仲良し三人組みで行く休暇旅行で、今回はニューメキシコで行われる2週間の「カーボーイの体験ツアー」が計画されるが、あまり乗り気になれないでいた。

ただ妻バーバラの「もう一度笑顔を見つけてきて」と言う言葉に背中を押され、ミッチは三人で参加することに。

 同じツアー客たちと一緒に、にわかカーボーイとなり、牧童頭のカーリー(ジャック・パランス)と嫌な若いカーボーイ二人にとぼけたコックに連れられ、250頭の牛の群れをニューメキシコからコロラドに追っていくことになる。

だが途中思いもよらぬアクシデントにより、この残りの牛追いを三人だけでやる羽目に・・・。

作品データ

  • 製作年/製作国/上映時間:1991年/アメリカ/114分
  • 監督:ロン・アンダーウッド
  • 脚本:ローウェル・ガンツ/ババルー・マンデル
  • 音楽:マーク・シャイマン
  • キャスト:ビリー・クリスタル/ダニエル・スターン/ジャック・パランス/ヘレン・スレイター

レビュー

 都会の生活で大切な何かを忘れてしまった人たちに贈る、感動のアドベンチャー・コメディ『シティ・スリッカーズ』を観る。

 主人公はまさしく、働き盛りの中高年が陥る精神的不安定な状態”ミドルエイジ・クライシス”であり、そんな現代人をロン・アンダーウッド監督が、コミカルにそして爽やかに描いた素敵な作品です。

 本作で抜群の存在感を見せたジャック・パランスは、アカデミー賞助演男優賞を受賞する。

たしかこの年のアカデミー賞の司会が本作主演のビリー・クリスタルで、授賞式でジャック・パランスが立ったまま前屈をして場内が大盛り上がりだったのを憶えています。
ビリー・クリスタルがそのポーズをしっかり真似してたのも憶えています(笑)

アカデミー賞の授賞式シーンのDVDって出てないんですかねえ?
この記憶も定かでないので、もう一回観たいです。

そうそう、なにかでビリークリスタルが口でタップダンスをやってたのも観ました(爆)
ほんと芸達者なひとですよね。

 ミッチはこの体験ツアーの中で「唯一の人生の秘訣」を発見する。

それだけに頼ればあとはどうでもいいという、たった一つの人生の秘訣とは?
それは映画を観れば解りますよ(^^)
そしてこのセリフで、私もかなり気持ちが楽になったのを憶えています。

やはり日頃つまらないことをいろいろ考えすぎなんでしょうね。
コメディ映画ですが、主人公と同じ事を疑似体験したように、ラストは自分までも元気が沸いてきます。

出典元:https://www.amazon.co.jp/

DVDのジャケットに書いてありましたが、まさしく“後味最高の傑作コメディ”です。

さすが一言で上手いこと表現してくれます。
私もこれくらいの表現力があればなあ~(^^;)

それからこの映画の紅一点、ボニー役のヘレン・スレイターがとっても美しいです。
彼女は『スーパーガール』のイメージが強いですが、こういう肩の力が抜けた普通の役のほうが、断然素敵ですね。
出番をもうちょっと増やして欲しかったな。

大感動とまではいかないけど、観終わった後の爽やかな気分は、日頃の不安やストレスを多少なりとも解消してくれるはずです(爆)

あと本作のヒットを受けて続編『シティ・スリッカーズ2/黄金伝説を追え』も作られたんだけど、今じゃどんな話だったかも記憶にないほど・・・残念。

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