映画『ストリート・オブ・ファイヤー』レビュー ★★★★★

出典元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

 イルミネーションも鮮やかな街に、大勢の若者達があるコンサートホールへと飲み込まれていく。

ステージではスポットライトを浴び、激しいロックのビートにのって歌う一人の女性ヴォーカル エレン(ダイアン・レイン)に、若者達は熱狂しホールの中は興奮のるつぼと化していた。

そこへ突然ストリートギャング”ボンバーズ”が現れると、そのボスのレイブン(ウィレム・デフォー)はステージのエレンに襲いかかり担ぎ上げると、逃げ惑う若者達の中を抜け、そのままバイクで連れ去ってしまう。

ステージを観に来ていたリーヴァ(デボラ・ヴァン・フォルケンバーグ)は、すぐに弟のコーディ(マイケル・パレ)へ助けを求める手紙を出す。

 2年ぶりに戻ってきたコーディはリーヴァのカフェに顔を出すと、偶然店に入ってきたチンピラ達が店内で暴れ出す場面に遭遇する。
コーディはゆっくりと椅子から立ち上がり正面に立つと、ナイフを手に向かってくるチンピラ達をあっという間に店からたたき出し、乗ってきた車をいただく。

作品データ

  • 製作年/製作国/上映時間:1984年/アメリカ/93分
  • 監督:ウォルター・ヒル
  • 脚本:ウォルター・ヒル/ラリー・グロス
  • 音楽:ライ・クーダー
  • キャスト:マイケル・パレ/ダイアン・レイン/ウィレム・デフォー/エイミー・マディガン/リック・モラニス

レビュー

 チャールズ・ブロンソン主演の「ストリートファイター」を始め、「ウォリアーズ」「48時間」と、数々のヒット作を生み出した監督ウォルター・ヒルと製作ローレンス・ゴードンが、5度目のタッグを組んで誕生した作品『ストリート・オブ・ファイヤー』をBlu-rayにて久しぶりに鑑賞する。

1984年に全米公開された本作は、製作費1450万ドルに対して興行収入がわずか約800万ドルという数字に終わってしまう。
同時期に「スタートレック3」や「インディージョーンズ2」というビッグタイトルと競合したのが原因らしいが、こんなに面白い作品であっても大ヒットしないなんて、映画をヒットさせるって、やっぱり難しいんですねえ。

ただ日本では1984年キネマ旬報の人気投票読者部門第1位に輝いています、素晴らしい(^^)

 若者達が熱狂的に支持する”ロック・クイーン”エレンが、いきなりステージに乱入してきたストリートギャング”ボンバーズ”によって拉致されてしまう。

かつての恋人の危機を知り、地元へ帰ってきたトム・コーディは、エレンの現在の恋人でマネージャーのビリーに道案内をさせ、偶然知り合った軍隊帰りの女兵士マッコイを仲間に、ボンバーズのアジトへ乗り込んでいく・・・。

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 上映時間93分の中、余分なものを総てそぎ落としたタイトなストーリー展開は、ロックの熱いビートを刻むようなテンポの良さと、若さのエネルギーが爆発するわくわく感で、オープニングからラストまで全く失速することなくフルスロットルで駆け抜ける。

ウォルター・ヒル監督のメリハリの効いた演出により、見ている間ずっとテンションは上がり、見終わった後の爽快感は最高の作品だった。

 かつての恋人を救い出すために、ギャングに立ち向かうトム・コーディを演じたマイケル・パレは、強さとその中に優しさも秘めた男気ムンムンのヒーローを、鮮やかにみせる。
ふらっと町を訪れたガンマンが、町の無法者を退治し、何事もなかったように去って行くという、西部劇になぞられるが、まさしく現代に蘇った「荒野の用心棒」であり、とにかく最高にカッコいいのだ(^^)

ただ本作の主演で大人気となり、メジャーな作品に引っ張りだこになるだろうと思っていたが、同年公開の「フィラデルフィア・エクスペリメント」の後は、今のところ本作を超える作品にはめぐり逢えていない、残念。

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 ”ロック・クイーン”エレンを演じるダイアン・レインの、歌は吹き替えだろうが、ステージで躍動する彼女の姿は激しくそして美しく、ラストのステージでみせる悲しみと覚悟の表情は、ドラマをクライマックスへと導く。

この最高のパフォーマンスで熱唱する「Tonight Is What It Means To Be Young」は、いつまでも耳に残り、心地いい余韻にいつまでも浸っていたくなる。

見終わった後速攻でサントラ盤は購入し、今それを流しながらノリノリで書いてる(^^)

 そしてボンバーズのボスを演じるウィレム・デフォーの、不敵な面構えと暴力を象徴するような狂気を宿したオーラは、主役マイケル・パレの存在感さえも凌駕し、強烈なインパクトを遺した。
アジトに乗り込み暴れまくったトム・コーディの去り際に、ゆっくりと現れたレイブンが声をかけるシーンの凄みといったら、もう最高に痺れる瞬間に感謝!

1986年の「プラトーン」からさかのぼること2年、行き場のない若さが爆発した鮮烈な姿は、いつまでも記憶に残る。

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 その他にも、エイミー・マディガンの姉御肌で頼りになる女兵士マッコイに、リック・モラニスの憎まれ口をたたき続けるマネージャーのビリーと、個性的なキャラクターが脇を固める。

このレビューを書き終わった今、すでにもう一回観たくなっている(^^) 

特典映像のメイキングについて

 Blu-rayの特典映像は、本編よりも長い約195分というメイキングが収録されており、いまだに全部見れてない(^^;)

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Prime video

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