映画『ジャージー・ボーイズ』レビュー ★★★☆

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あらすじ

 1951年、ニュージャージー州ベルヴィル、理髪店で働いていたフランキーは兄貴分のトミーとニックに誘われ、バンドでボーカルとして活動することになる。

 フランキーの歌声に惚れ込み曲を書きたいと新たにボブ・ゴーディを加えた4人は、“ザ・フォー・シーズンズ”を結成。

60年代を代表するポップスグループへと駆け上がっていく。

作品データ

  • 製作年/製作国/上映時間:2014年/アメリカ/134分
  • 監督:クリント・イーストウッド
  • キャスト:ジョン・ロイド・ヤング/エリック・バーゲン/ヴィンセント・ピアッツァ/クリストファー・ウォーケン

レビュー

 “夢、栄光と挫折―
 それでも僕らは歌い続ける”

 ブロードウェイで最優秀ミュージカル作品賞にトニー賞など数々の賞を受賞した傑作ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」を、今や名実ともに名監督となったクリント・イーストウッドが映画化した『ジャージー・ボーイズ』を観る。

実在のグループの話だとは観る前まで知らなかったので、イーストウッドのことだから、多分重い話で最後は暗~いことになるんじゃないかと勝手な予想をしていたが・・・。

 恥ずかしながら“ザ・フォー・シーズンズ”というグループ名を聞いてもなお、「君の瞳に恋してる」を聞くまでまったく実話だとは分からなかった(^^;)

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スター街道を驀進して、最後は解散してお決まりの転落人生、なんて「ドリーム・ガールズ」みたいな展開だと嫌だなあ~、という不安を見透かしたように、メンバーとのいざこざや、家庭内の不和などお約束の出来事が発生するが、不思議と暗い気分にさせられることはなかった。

なぜなんだろうと見終わった後思い返してみる。

 そこには常に素晴らしい歌があり、しかもドラマチックに盛り上げようとするかのような、心の悲痛な叫び的な曲はなく、ノスタルジックでいて、一緒にスウィングしたくなるような明るい曲に、観ている間ずっと楽しい気分でいられる至福の時間があった。

たぶん実際にはもっとあったであろうドロドロ劇をわざと省き、当時の人たちを惹きつけた曲の魅力と、その曲にまつわる知れざる背景だけを描く。

イーストウッドの押しつけがましくない演出と、なにより吹き替えではないブロードウェイ仕込みの本物のパフォーマンスが、気分を高揚させる。

 監督作「バード」などジャズにも造詣が深いイーストウッドが、音楽の楽しさを存分に味あわせてくれる、そんな作品だった。
こういう映画を待ってたんだ。

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 歌を聴いて在りし日の自分に思いを馳せ、ノスタルジーに浸り、昔流行った歌に再びスポットが当たる喜びを感じる人。
私のようにそんな時代を知らない世代でも、今ほど時代が複雑じゃない、何もかもが輝いていただろう世界へ、一瞬に連れて行ってくれる不思議な癒しを感じる人もいるだろう。

現実はそれほど甘いものじゃあなかったかもしれないけど、60年代のポップスって、そんな不思議な魅力に溢れている。

 そしてインド映画を髣髴とさせる出演者全員で歌い踊るラストシーンは、しびれるほど素晴らしく、完璧な観てよかったという満足感を与えてくれた。

これをやられたらもはや何も言うことはない(^^)

特典映像のメイキングについて

 Blu-rayの映像特典でこのラストシーンのメイキングがあり、中にはイーストウッド監督もキャストたちと一緒にダンスを練習するシーンもあり、これも必見。

 次々と傑作を輩出していくイーストウッド監督、これからも楽しみだなあ。

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名曲誕生に秘められた、友情、夢、栄光と挫折。今明かされる感動の真実!ブロードウェイの最高傑作を、巨匠クリント・イーストウッド監督が映画化! Rating G (C) 2014 Warner Bros....

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