あらすじ
21世紀はじめ、スカイネットの反乱により「審判の日」は起こった。
時は流れ2018年、核爆弾によって荒廃した世界で、人類は抵抗軍を組織し、スカイネットが作り出す殺人マシンとの闘いを続けていた。
人類滅亡の日が近づいていく中、ジョン・コナーが指揮する抵抗軍の部隊により、戦況を大きく変えるようなデータが入手される・・・。
作品データ
- 製作年/製作国/上映時間:2009年/アメリカ/114分
- 監督:マックG
- 脚本:ジョン・ブランケート/マイケル・フェリス
- 音楽:ダニー・エルフマン
- キャスト:クリスチャン・ベイル/サム・ワーシントン/アントン・イェルチン/ムーン・ブラッドグッド
レビュー
アーノルド・シュワルツェネッガー主演で大ヒットしたSFシリ-ズ「ターミネーター」の最新作『ターミネーター4』を劇場にて観る。
私の中ではこのシリーズは2で終わってて、予告編も既にシリーズの中で描かれていた世界から予想できる程度のもので、さほど期待ももてなかったんだけど、それでも見ずにはいられない引き付けるパワーが、このビッグタイトルにはあるんだよなあ。
そしてこのレビューを書いてる今もあの音楽が流れ続けている(笑)
続編ということでターミネーターというタイトルは冠しているが、本作は見覚えのあるデザインのマシンが登場するだけで、その印象はまったくの別物となっていた。
全体がグレーな階調で映し出される未来世界の冷たさと、ひたすら繰り返されるマシンとの闘い。
審判の日以降の世界を描くということで、今までの未来から送り込まれたターミネーターに狙われるという構図は一新され、人類対スカイネット軍団との全面戦争という大風呂敷を広げることになった。
とにかくトランスフォーマーと見間違えるような巨大ロボットを始め、格段に進歩したVFXと大音響(とにかく音がでかかった)により、凄まじい迫力だった。
その代わり人間の描写が浅いとか、ターミネーターそのものの印象が薄いとかの減点はあるが、あの荒廃した未来の乾ききった世界観と、息詰まるアクションシーンにスピーディな展開は、続編というプレッシャーの中でなかなかの出来だったと思う。
ただねえ~、ちょっと残念な点が。
やるかやられるかという殺伐とした闘いが物語の全体を占め、そこには破壊というものだけが存在し、過去のシリーズで語られた未来は自分で切り開くという、希望というテーマが、なんか見えてこないんだよなあ。
それと意外に盛り上がらなかったT-800の登場シーンも、なんかもっとうまくできなかったのかなあ。セリフを喋らせるとか。
キャスティングについては3の不満を一気に吹き飛ばした、クリスチャン・ベイルの精悍なジョン・コナーと、そのベールをも食ってしまったサム・ワーシントンのマーカス・ライトの男臭さが抜群だった。
加えてCGでよみがえったあの人もね(笑)
ただパンフレットでインタビューに偉そうに答えるベイルに、かなり俺様の空気を感じてちょっとがっかりしたが、サム・ワーシントンの方のインタビューでは、「T2」を思い入れたっぷりに語ってくれたことでさらに好感度がアップした。
この人いい人です(^^)
あとはカイル役の人もはじめ、これといって印象に残る人がいなかったなあ。
たぶん続編が製作されるんだろうけど、監督がサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンやT-1000役のロバート・パトリックに声をかけてるらしんだけど、多分出ないんじゃないかなあ。
そしてそれでも私は続編をまた見に行くんだろうなあ(^^)
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