あらすじ
1987年のペンシルヴァニア州、深い森の奥に外界から隔離されたかのようにある小さな村。
森の中には古くから「語られぬもの」と呼ばれる者たちが棲み、村は掟によって守られていた。
しかし、今この掟が破られる・・・。
作品データ
- 製作年/製作国/上映時間:2004年/アメリカ/108分
- 監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
- 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワー
- キャスト:ホアキン・フェニックス/エイドリアン・ブロディ/ブライス・ダラス・ハワード/ウィリアム・ハート/シガニー・ウィーバー
レビュー
ご存知思わせぶりぶりの映画を連発するシャマランの監督6作目『ヴィレッジ』を観る。
劇場で観たときに物凄くびびったシーンがあり、もう一度観たさにDVDも購入。
毎回評価が分かれるシャマラン作品、今回もかなり別れたみたいですね(笑)
数々の謎とどんでん返しをみせてきたシャマランの新感覚サスペンススリラー。
今回の謎とどんでん返しはどうだったか?
「語られぬもの」が何だったとか、ラストがどうかだったかなどいろいろあったけど、私は意外なところにどんでん返しを発見してしまった。
それは映画のジャンルが観終わった後にまったく変わっていたのだ。
なんとこの映画はサスペンス・スリラー映画ではなく、ロマンス映画だった!
シャマラン本人に聞いてみないと分らないが(笑)、この映画をロマンス映画と思って観ると、まるで違った印象を受ける。
最初は怪物がいつ出てくるのかなんてドキドキしながら観てしまうけど、二回目だと既にストーリも分かっているので、主役もルシアスじゃなくてアイヴィーであり、彼女の無垢な愛が切なく、そしていじらしい。
なんとも不思議な映画なのだ。
キャスティングについては、まず主役のアイヴィーを演じるブライス・ダラス・ハワードは、初めて見る女優さんだったが、アイヴィーのもつ気品や清純なイメージにピッタリとはまっていた。
なんと彼女は私の大好きな『スプラッシュ』や『コクーン』の監督ロン・ハワードの娘さんとのこと。
そして他の出演者については、ホアキン・フェニックス、ウイリアム・ハートにシガニーウィーバー、さらにオスカーとりたてのエイドリアン・ブロディと、その豪華さにちょっと驚いてしまう。
ただせっかくこれだけの名優を揃えたのに、映画の中で観る彼らのオーラがどういう訳かまったく出ていないという不思議な現象が発生している(爆)
みんなただのエキストラのようにとまではいわないが、あまり有名ではない俳優さんが演じるごく普通の村人になっています。
これがシャマラン・ワールドなのか・・・。
なんとも不思議な映画なのだ。
それから、企画当初アイヴィー役はキルスティン・ダンストだったらしく、諸事情により降板したそうです。
どちらがよかったんでしょう?
私は断然ブライス・ダラス・ハワードです。
キルスティン悪役顔すぎ!(笑)
今回のテーマは“本当の恐れとは愛する人を失うこと、愛がすべてを可能にする”
一度観てだめだった人も、もう一度違う目で観てみてはどうでしょう。
きっと違う『ヴィレッジ』を観ることが出来ると思いますよ。
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