映画『ハロウィン』レビュー ★★★☆

出典元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

 イリノイ州 ハドンフィールドのハロウィンの夜、何者かがある一軒の家の窓から中を覗いている。
中ではソファーでキスをしているカップルが見える。
ふたりが二階へ上がっていくのを見ると、裏口に回り込み開いているドアから家の中に入り、台所の引き出しを開け包丁を握り、ゆっくりとさらに奥へと進んで行く。

そこへ2階から「もう遅いから帰るよ」という男の声が聞こえ、階段を若い男が降りてくるとそのまま外へ出ていく。
それをやり過ごすと2階への階段を上がっていき、視線の先に床に落ちたハロウィンの仮面を見つけると拾い上げそれをかぶり、さらに部屋の中に進んでいくと、鏡の前で髪を解いている女性をみつける。

女性が気配を感じ振り向き「マイケル!」と叫ぶと、悲鳴の中何度も包丁を振り上げめった差しにする。

そのまま家の外に出ると、丁度一台の車が停まり中から出てきた中年の男女が「マイケル、どうした?」といい仮面をはぎ取る。
そこにはハロウィンの仮装に包丁を握った少年が無表情でたたずみ、それをふたりが呆然と見つめていた。

 15年前のハロウィンの夜、実の姉を包丁で刺し殺した少年マイケルは、ある精神病院に収容されていたが、10月30日の雨の降る夜、聴聞のため裁判所へ移送させるためにやってきた車を襲い、乗り込むとそのまま走り去っていった。

マイケルをずっと監視し続けていた担当医ルーミスは、その異常性からマイケルが必ずまた殺人を犯すと保安官に警告し、彼の故郷ハンドフィールドへと向かう。

 一方ハンドフィールドでは、女学生ローリーが家の近くでマスクをかぶった不気味な男の姿を目撃する・・・。

作品データ

  • 製作年/製作国/上映時間:1978年/アメリカ/90分
  • 監督:ジョン・カーペンター
  • 脚本:ジョン・カーペンター/デブラ・ヒル
  • 製作:デブラ・ヒル
  • 音楽:ジョン・カーペンター
  • キャスト:ドナルド・プレザンス/ジェイミー・リー・カーティス/ナンシー・キーズ/トニー・モラン 

レビュー

 ジョン・カーペンターの代表作にして、今も撮り続けられているスラッシャー映画の先駆けというか、そのジャンル自体を確立させたホラー映画の金字塔『ハロウィン』を久しぶりにBlu-rayで鑑賞する。

 オープニングから流れる恐怖を掻き立てる音楽(もちろんカーペンターの作曲&演奏)に、殺人鬼目線で家の周りを徘徊するシーンを始め、数々のホラー映画が参考にしたであろう恐怖演出は、今見てもまったく色あせることなく、上がっていく心拍数が心地いい。

 久しぶりに見ると低予算感が半端なく若干不安になったが、マイケル・マイヤーズという無言でどうして殺人を犯すのか、どうして死なないのかというすべてが正体不明のサイコ・キラーが、野に放たれるというシチュエーションだけでもう釘付けだ。

 閑静な住宅街の中、遠くに忽然と立ち尽くすその姿はフラッシュバックとなって刻まれ、身近に感じる不安な気配に、暗闇に浮かび上がる白いマスクと荒い息づかいをイメージさせる。

そこには今時の血しぶきも残酷描写もなく、画面の奥の方でぼんやりと映りこむブギーマンの不気味さにただただ恐怖する。

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そしていかにリアルに、そしてショッキングに殺人を見せるかということを追求するあまり、吐き気をもよおすような最近のホラー映画には無い、ある種風格さえ漂う正統派ホラーのオーラを本作は感じさせる。

ジョン・カーペンター好きには絶対に外せない、ホラー映画の傑作なのだ。

 女学生ローリーを演じたジェイミー・リー・カーティスは、本作が映画デビュー作となり、ラストは殺人鬼と対決するファイナル・ガールとなって、ヒロインとは思えない卓越した殺傷能力と美しい悲鳴を披露する。
カーペンターはよほど彼女を気に入ったのか、次回作の「ザ・フォッグ」にも続けて起用している。

さらに翌年には続編となる「ハロウィンⅡ」には、監督はカーペンターから別の監督に代わったが、同じローリー役でジェイミーは出演している。
そのせいでしばらく彼女は絶叫女優のレッテルを貼られてしまうんだけどねえ(^^;)

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 本作「ハロウィン」はその後シリーズ化され、調べてみたら一番新しい2022年公開の「ハロウィン THE END」を含めると全部でなんと13作品もあった(笑)
ほとんど見たことないんだけど、まあ第一作目の本作が一番面白いと確信している(きっぱり!)

特典映像のメイキングについて

 DVDに収録されていた特典映像のメイキングがとても良かった。
低予算で大ヒットした話やら、カーペンター監督やジェイミー・リー・カーティスを始めとしたキャストのコメントもなかなか聞き応えがあった。

なかでも一番面白かったのが、あのブギーマンが被るマスクを、赤鼻のピエロにしようか採用されたあのマスクにしようか考えたというエピソード。

あのマスクは実はスター・トレックのウィリアム・シャトナーだったんだって。
しかもそれに決めた理由が、特徴が無くて不気味だったなんて(笑)

なお買い直したBlu-ray(4Kリマスター版)には予告編しか収録されていなかった・・・。

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ハロウィン(1978)(字幕版)
1963年10月31日、ハロウィン(万聖節)の夜。6歳の少年マイケルがボーイフレンドと会っていた姉を肉切り包丁で刺し殺した。精神に障害があると診断されたマイケルは精神病院に入院させられる。それから15...

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