映画『ロッキー・ホラー・ショー』レビュー ★★★☆

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あらすじ

 教会から出てきた新郎と新婦を賑やかに祝福する人たち。
親友の幸せそうな姿と、ブーケストで見事にブーケをキャッチした恋人ジャネット(スーザン・サランドン)を見て、ブラッド(バリー・ボストウィック)はその場でジャネットにプロポーズし熱いキスを交わす。

 二人はさっそく恩師のスコット博士に婚約の報告をしようと車で出かける。
しかし雷がとどろく土砂降りの森の中道に迷ってしまい、行き止まりを引き返そうとバックしたときにタイヤがパンクしてしまう。
道すがらに古城が建っていたのを思い出したブラッドは、そこで電話を借りようと降りしきる雨の中、ジャネットと二人で車から降り城へと向かった。

 古城の門に掛けられた「危険を覚悟で中へ」と書かれた看板を無視してなかに入っていくふたり。
入り口の扉を前に気味が悪いと戻ろうとするジャネットにかまわず、ブラッドは呼び鈴のボタンを押す。
扉が開き中から出てきた不気味なせむし男に一瞬ひるむふたりだったが、電話を借りたいと事情を説明すると、男はふたりを城内へと招きいれる。

繰り返し電話を貸して欲しいというブラッドの言葉を無視し、せむし男は今日はちょうどお城の主人の成功のパーティが開かれていると会場へ案内する。

そこで奇抜なトランシルベスタイトで歌い踊る人々を見たふたりは、一刻も早くこの城から出て行こうとするが、エレベーターで下りてきた黒マントを身にまとったこの城の主フランクン・フルター(ティム・カリー)に押しとどめられてしまう。

作品データ

  • 製作年/製作国/上映時間:1976年/イギリス/99分
  • 監督:ジム・シャーマン
  • 脚本:ジム・シャーマン/リチャード・オブライエン
  • 音楽:リチャード・ハートリー
  • キャスト:ティム・カリー/バリー・ボストウィック/スーザン・サランドン/リチャード・オブライエン

レビュー

 73年にロンドンで大ヒットしたR・オブライエン原作、作詞、作曲の舞台ミュージカルを、迫力もそのままに映画化したジム・シャーマン監督のロック・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』を久しぶりにBlu-rayにて鑑賞。

 倒錯した不思議空間の中、他に類を見ない突き抜けたその魅力は88年に大々的にリバイバル公開され、90年代には署名運動で上映権が復活と、まさしく本作は熱狂的なファンに支持された正真正銘のカルトムービー

試写会では半分以上の観客が途中で出て行ってしまった一方、残った観客が熱狂的に見入ったという、作品の世界観をいかに受け入れられるか、見る者をめちゃくちゃ選ぶ作品なのだ(^^;)

 婚約間もないカップルが、どしゃ降りの雨の中ドライブの途中にタイヤがパンクしてしまい、電話を借りに訪れた古城に足を踏み込んだために、異常な世界へと巻き込まれていく。
そこには変態の科学者が、人造人間を創っていた。

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 登場するものすべてが変態的キャラクターで、その面々が音楽にあわせて狂喜乱舞する姿は、めまいが起こるほどの倒錯したデカダンな世界。

さらに城内で何が起きるのかまったく予測不能な展開に釘付けになり、城内へ入り込んでしまったブラッドとジャネットまでもが、この狂気の空間で次第にモラルを失っていく姿に、気がつけば見ている自身のモラルも麻痺していく。
ここまで突き抜けてると、もう笑うしかないのだ。

それぞれが欲望をむき出していくさまは、時に爆笑を誘い、時には涙を誘う(笑)
まったく不思議な魅力をもった怪作。

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 ティム・カリー演ずるフランクン・フルターの、黒色の下着姿に網タイツにハイヒール姿で颯爽と歌い踊る圧倒的な姿は変態のアイコンとなる。

ただバイセクシャルのフランクン・フルターが城内にとどまったふたりと関係を持ってしまうなど、その開放的なエロティシズムに若干引いてしまう(^^;)

 そんな映画に驚きの大女優が出演している。
それは若かりし頃のスーザン・サランドンであり、ジャネットとなりあられもない下着姿で歌い踊る姿は、オスカー女優の面影はどこにもない(笑)

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 ファンの間では、上映中に映画のシーンに合わせて掛け声をかけ、歌い~の踊り~のとパフォーマンスが繰り広げられる参加型映画としても有名らしいが、そんなテンションで見たら最高に盛り上がる作品かもね。
「タイム・ワープ」をみんなで踊るシーン、好き(^^)

 あと私はまったく気がつかなかったが、冒頭の真っ赤な唇だけで歌われる「SF怪奇映画二本立」をはじめ、全編に有名なSF映画・怪奇映画のパロディがちりばめられているらしく、興味がある方はぜひ調べてみて(^^)

製作35周年記念版 収録特典について

 それぞれのキャラクターの写真が入ったフォトブックのほか、「“ミッドナイト・ショー”体験モード」なる本編に別窓で重ねられる、知らない人たちが舞台で同じシーンを演じているというちょっとよく分らない映像が収録されている。

他には削除された曲のシーンなどがあったが、期待していた俳優さんたちのインタビューや撮影風景などが入ったメイキングは収録されていなかった、残念。

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