映画『抱きしめたい』レビュー ★★★☆

出典元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

 1964年2月8日土曜、アメリカに初めてやってきたビートルズが、明日は人気バラエティ番組「エド・サリバン・ショー」に生出演し歌を披露する日だ。

 ニュージャージー州 メイプルウッドのレコード店で、ビートルズのアルバムを奪い合う大勢の若い女性たち。
店内ではビートルズの大ファンのパム、ジャニス、ロージーの3人の女の子たちが、彼らが泊まるホテルの周りを取り囲む警察のガードをくぐり抜け、なんとかビートルズに会うためには、リムジンで乗り付ければ潜入できるのではないかと計画する。

そこで父親が葬儀屋でリムジンを持っているだろうとラリーを誘い、ビートルズに反対するグレイスとトニーを加え6人でニューヨークへ向けて出発する。

夜通し7時間を運転し続け、ついにビートルズが泊まっているホテルの前に到着するが・・・。

作品データ

  • 製作年/製作国/上映時間:1978年/アメリカ/100分
  • 監督:ロバート・ゼメキス
  • 脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル
  • キャスト:ナンシー・アレン/スーザン・ケンダル・ニューマン/テレサ・サルダナ/ウェンディ・ジョー・スパーバー

レビュー

 ビートルズの初訪米で全米の若者たちが熱狂した日を、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」・「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス監督が初監督で描いた青春コメディ『抱きしめたい』をBlu-rayにて鑑賞。

この作品も幻の傑作といわれるほど、なかなかDVD化もされなかった作品で、観る機会がなかったが、突然Blu-rayが発売された時はもう驚きでした。
残念なことに特典映像はなかったけど、チャプターメニューがビートルズの曲になっていたのには、ちょっとほっこりしました(^^)

 全編に渡って流れるビートルズのヒット・ナンバーに、ジョン・F・ケネディ空港に着陸した飛行機から、彼らが階段を降りてくるシーンや、エド・サリバン・ショーで実際に放送された映像もあり、当時の全米の熱狂ぶりが伝わって来る。

観覧席728席に対して、約5万件もの応募があったといわれる難関をくぐって、生のビートルズを目の当たりにしたファンたちが、飛び跳ねたり失神するほどの熱狂ぶりは、大げさだと感じる本作と実際も一緒だったんでしょうね。

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 物語はニュージャージーの田舎町に住む若者たちが、全米とカナダの9000万の視聴者に向けて、どんな邪魔も許されないとする警察のガードをくぐり抜け、どうにかしてビートルズを生で一目見ようと悪戦苦闘するドタバタコメディです。

 この無軌道に暴れ回る登場人物たちに、昔はコメディといえばこんな大げさなドタバタだったよなあ、なんて懐かしくもあり、終始クスクスと笑ってしまった。
しかも次第に登場人物たちの健気な姿にあてられ、いつしか彼女たちを応援してるし、その先に待つラストも最高に素晴らしく、噂通りの傑作コメディでした。

まずニューヨークへ向かう車に乗り合わせる、若者6人のそれぞれのキャラクターの個性がしっかりしていて、観ていて飽きない。

ラジオでビートルズのクイズの正解者に送られる入場券獲得に燃えるロージーや、ビートルズに会い独占写真を撮ってカメラマン・デビューを企むジャニス。

どちらもハチャメチャなんだけど、いやいやながらついて行ったパムが、一番変質的でやばかったっていうところとかも面白い(^^)
このパムを演じているのが、私の大好きな作品「殺しのドレス」や「ミッドナイトクロス」のナンシー・アレン
おいしい役でしたね。

 今観るとこのドタバタもかなり乱暴で、何かというと物を壊したりぶっちらかしたり、無免許で車を暴走させるっていう描写とかが、いちいち大げさで幼稚なんだけど、この時代に公開された映画製作に感じる作品への熱意と、ビートルズに熱狂する若者たちのパワーが絶妙にマッチしている。

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まあそれもオープニングのタイトルにもなっている「抱きしめたい」から、ビートルズの曲によるところが大きいけど、意外なほど観ていて心地いいのだ。

 若さが発するエネルギーの熱さと、向こう見ずな勢いだけで突き進んでいくひたむきさ。
いつしかあの若者たちが愛おしくなり、「なんとかビートルズに会わせてあげて!」て願ってた。


そしてその先に訪れる結末は、・・・
ネタバレになっちゃうので書けないけど、観ている方も共有することで得られるその感情は、幸福感に包まれ最高にいい気分です。
私は思わず泣きそうになっちゃいました。

 劇中でも「ビートルズとかいう英国の4人組って何者だ?」って思ってた人たちがいたけど、今では自分がそちら側にいるようで、比べてもいけないが某アイドルグループに熱狂する若者たちに、「どこがいいの?」って感じているっていうのが一番笑える(^^;)

今聞いても全く色あせないビートルズの曲の偉大さと、そんな若者たちの気持ちをストレートに歌詞にしているんだと、改めて感じさせてくれた作品でもありました。

見終わったと、絶対YouTubeで「エド・サリバン・ショー」を探して見てると思います(^^)

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このレビューをアップした時点で、残念ながらPrime videoは配信されていません。(2022/10/8)

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