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映画『エクソシスト』レビュー ★★★★

出典元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

 女優であるクリス・マクニール(エレン・バースティン)と娘のリーガン(リンダ・ブレア)は、映画撮影のためロケ地のジョージタウンに家を借り、穏やかな日常を送っていた。

 ある日リーガンの周辺で、夜中に屋根裏で音がしたり不審な怪現象が起きるようになり、リーガン自身にも何かに憑りつかれた様に別の人格が現れ、卑猥な言葉を喚き散らすようになっていった。

心配になったクリスはリーガンを連れ、病院で何度も検査を受けるが原因はつかめず、打つ手がなくなった医者は、ショック療法として“悪魔祓い”をすすめる・・・。

作品データ

  • 製作年/製作国/上映時間:1973年/アメリカ/121分
  • 監督:ウィリアム・フリードキン
  • 脚本・原作・製作:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
  • 音楽:マイク・オールドフィールド/ジャック・ニッチェ
  • キャスト:エレン・バースティン/リンダ・ブレア/ジェイソン・ミラー/マックス・フォン・シドー

レビュー

 70年代、日本にオカルト・ブームなるものを巻き起こした、ホラー映画の名作『エクソシスト』を観る。
この超有名な作品を、実は私は見たことがなかった。
何かの特集とか予告編みたいなもので、恐ろしい場面をちょこっとだけ見る機会はあったが、ずっと遠ざけていた。
それはただただ見るのが怖かったから(^^;)

当時予告編を見ただけでトラウマとなり、夢にまであらわれる始末に。
いやあ~、その作品をついに見てしまった・・・。

 傷だらけのおぞましい顔に、ベッドが揺れたり首が回ったり、そして緑色の液体を吐き出したりと、とにかくそんなシーンばかりが、これでもかと続いていくものと思い込んでいたので、実際に見ると意外にもそういうショッキングなシーンはそれほど多くなく、かなり見る前から構えていたので、怖いながらもちょっとホッとする。

 メリー神父の対決の場面も、ええッ!こんなに短いんだって思うほど少なかった。
さらに意外だったのは、印象に強く残ったのが、そんなオカルトチックな場面ではなく、何気ない日常生活の中で、静かに忍び寄ってくる悪魔の影を予感させるシーンだった。

不吉な予兆を巧みに感じさせるシーンの数々は、あのテーマ曲に乗って道路のアスファルトのうえ、風によって巻き上げられる木の葉にさえ、言い知れぬ恐怖を突きつけられ、周りの温度が少し下がったような感覚を味わう。

そしてジャケット写真にもあるような、印象的なショットも随所にあり、その丁寧なつくりはなにか格調さえ漂わせる。凄い!

 自分の中にある恐怖の原点を見透かされていくような緊迫感と、何の信仰のない者にさえ、目に見えない何かを肌で感じさせるリアリティ。

ただ血みどろの中、こけおどしだけで押してくる昨今の安っぽいホラー映画と一線を隔す、魂が底冷えするような極上の恐怖を感じさせる。
まさしく第一級のホラー作品であり、今なおオカルト映画の金字塔的な作品。
しかしこれを当時劇場で見た人は、とんでもなく怖かったでしょうねえ(^^;)

 この映画、大ヒットしたことで続編が作られたのは知っていたが、その後も3が作られ、2004年にはなんとメリン神父の若かりし頃のエピソードということで「エクソシスト・ビギニング」という作品まで作られていたとは知らなかった。

そして極めつきは、公開時にカットされた10分以上の未公開シーンを加えた、ディレクターズカット版なるものが公開された。
私はたぶん見ませんが、興味がある方はどうぞ。

ただやはり、あの凄まじいリンダ・ブレアのアップの顔が目に焼き付き、当分見ることはないだろうなあ(^^;)

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