あらすじ
ウォレス・リッチー(ビル・マーレイ)は自分への誕生日のプレゼントを忘れられないように、はるばるアメリカからイギリスにいる弟ジェイムズの家まで訪ねてきた。
ただジェイムズはその夜、ドイツ人と大事な商談の約束があり、邪魔をされないようにあるプレゼントを用意する。
それは今テレビで大人気となっている、観客が実際にドラマに参加する『シアター・オブ・ライブ』に出演させることだった。
ジェイムズに嫌々連れ出されたリッチーのもとに、台本どおり公衆電話からある一本の電話がかけられて来る・・・、はずだったが、偶然本物の殺し屋にかかってきた電話に出てしまう。
作品データ
- 製作年/製作国/上映時間:1998年/アメリカ/94分
- キャスト:ビル・マーレイ/ピーター・ギャラガー/ジョアンヌ・ウォーリー/アルフレッド・モリナ
- 監督:ジョン・アミエル
- 脚本:ロバート・ファーラー/ハワード・フランクリン
- 原作:ロバート・ファーラー
- 音楽:クリストファー・ヤング
レビュー
これも随分古い作品なんだけど、ビル・マーレイ主演の『知らなすぎた男』を観る。
最近なぜかコメディを見ようと思うと、ビル・マーレイになっちゃう。
DVDの廉価版が出始めの頃に、いち早く廉価版になっていたにもかかわらず、まったくスルーしていた作品だったんだけど、結構いいレビューがあちこちで書かれていたので、今回やっと観ることに。
最近こうしてコメディでいい作品は何か無いかなって探してると、なぜかビル・マーレイ主演作を選んでしまうんだけど、よく考えてたらそれはビル・マーレイがいい映画にでてるというか、ビル・マーレイが出演してるから面白い映画になってるんじゃないかということが最近分かってきた。
さらに脚本を見る目があるんでしょうね。
今回もなかなか手の込んだストーリーで、タイトルからも分かるように、ヒッチコックばりのサスペンス?に、最後まで目が離せなかった。
加えて彼にぴったりのとぼけた役、そして細かくちりばめられた笑いに、私は爆笑の連続だった。
あの「ゴースト・バスターズ」を見た時に、あまりいい印象を受けなかったビル・マーレイを、彼の出演作を見る度に好きになり、見る度にその役者としてのポテンシャルの高さを再認識させられるようになった。
あの三谷幸喜の『マジック・アワー』のように、どこまでも芝居だと思い込んで、次第にとんでもない事件に巻き込まれていく男の話なんだけど、そのノー天気さは、一歩間違えれば「Mr.ビーン」のように見ていて腹が立つようなおふざけになってしまうところ、間抜けというよりリッチーの人を信じて疑わない人の良さと誠実さが絶妙に見え隠れし、見ていて気持ち良かった。
この辺りがビル・マーレイの真骨頂というところか。
そして後半にあるコサックを一緒に踊るシーンは、そのシーンを見れただけで満足というか、これぞスティーブ・マーチンでもジム・キャリーでもない、ビル・マーレイにしかできないだろう、必見の爆笑シーン、もう最高!!
意外と知られていない作品だけど、コメディ好きには外せない作品ですよ、これは(^^)
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