あらすじ
歌手を夢見てロサンゼルスにやって来たアリ(クリスティーナ・アギレラ)。
求人広告を片手に職探しをするがどこもダメ。
そんな途方に暮れていた彼女の前に、あるクラブ「バーレスク」が目に入ってきた。
何かに惹かれるように店に入って見たものは、ゴージャスなステージでセクシーに歌い踊るダンサー達の姿だった・・・。
作品データ
- 製作年/製作国/上映時間:2010年/アメリカ/120分
- 監督・脚本:スティーヴン・アンティン
- 音楽:クリストフ・ベック
- キャスト:シェール/クリスティーナ・アギレラ/カム・ジガンデイ/スタンリー・トゥッチ
レビュー
デビューアルバムでグラミーの最優秀新人賞を受賞して以来、全世界トータル・セールス3000万枚を誇る歌姫クリスティーナ・アギレラを主演に迎え、劇中でもさながらのサクセスストーリーを描く『バーレスク』を観る。
とにかくクリスティーナ・アギレラの、パワフルな声に圧倒的な歌唱力で魅せる、見事なステージの数々に釘付けだった。
見るものの心を一瞬でわしづかみにする、その神がかり的な歌の上手さといったらない。
もう凄い!の一言。
よくある女優が歌手顔負けに素晴らしい歌声を聞かせる、なんていうレベルをはるかに超えた、別次元の上手さというか、身震いするほどの本物を感じさせる迫力に、すっかりしびれてしまった。
女優としての演技の方も、映画初出演というのが嘘のように、器用になんなくこなしており、マルチな才能をのぞかせている。
ただねえ~、残念なことにドラマの部分は特にどうってことない展開なんで、あまり見るところがないんだなあ。
まるでアギレラの長いプロモーションビデオを見ている感があるんだけど、それでもそのドラマの部分を除いてもあまりあるパフォーマンスシーンの素晴らしさは、ただそれだけで必見の価値がある。
特にラストで披露する「Show Me How You Burlesque」を歌うシーンは、見終わった後も何度もリピートして見てしまうほどの素晴らしさで、すぐにiTunesでダウンロードし、大音量で今も聞いている。
もう最高!
そして本作が7年ぶり映画出演となるシェールも、ちょっと薄っぺらい役だったけど、抜群の存在感と、ハスキーヴォイスで聞かせる歌も、とっても感動的だった。
さらにそのシェールと息の合った掛け合いをみせるスタンリー・トゥッチの、魅力的なキャラが際立っていた。
しかし近頃の映画におけるゲイの役って、誰がやってもいい人で魅力的で、笑いと感動の部分をになう重要な役というか、なんだかもう外せないキャラクターみたな存在になってるよねえ。
そういうお手軽なとこってどうなのかなあ・・・。
見ている間、まるで実際に「バーレスク」の観客になり、目の前で繰り広げられる素晴らしいステージに、なにもかも忘れて酔いしれてしまう、そんな気分にさせられてしまう、エンターテイメントに溢れた素敵な作品だった。
Amazonで『バーレスク』を観る
・Prime video
・DVD/Blu-ray
コメント