あらすじ
愛する妻に先立たれてしまったサム(トム・ハンクス)は、その悲しみからずっと立ち直れずにいた。
そんな姿を気遣う息子のジョナは、なんとラジオの人生相談へ電話してしまう。
いやいやながらも促されるまま、妻への悲しみをラジオで告白してしまうサムに、それを聞いていた全米の女性たちが涙に濡れる。
アニー(メグ・ライアン)もその中の一人だった。
ただアニーには婚約者がいたが、サムに運命めいたものを感じ始め、その感情を整理できないでいた。
作品データ
レビュー
見たことも会ったこともないどこかの誰かに、不思議な運命を感じてしまう二人。
そんな運命に導かれるように接近していく二人に、バレンタインの夜、奇跡が起こる。
大好きなメグ・ライアンが最高に輝いていた作品であり、大好きな映画でもう何度観ただろう。
ロマンチックすぎる運命の瞬間が誰にも訪れると思わせてくれる幸せを、自然に感じさせてくれる、夢みたいな作品なのだ。
まあ現実はもっとシビアではありますけど(笑)
監督のノーラ・エフロンがもともと脚本家(『恋人たちの予感』など)なので、とにかくこの映画はどのセリフも素晴しく、さらに笑いもあり、タイミングも絶妙です。
かなり共感させられるセリフがあり、夢のような話なのにあたかも身近な出来事のような錯覚が起きてしまいます。
また、随所に昔の映画のシーンやセリフが入っているので、映画の恋に恋してしまうというところは、映画好きには思わずニヤリです。
観てる方はそのセリフの一つ一つに笑わせられたり、ジーンとさせられたり監督の思惑通り。
スタンダードのラブ・ソングも全編を通じて流れており、実に心地いい。
最初から分かっていることなのに、その瞬間に涙する。
映画に恋するように、その幸せを共感できる。
ストーリーはほぼファンタジーを思わせるけど、ラストに寄せる期待に年甲斐もなく胸をときめかせ、見終わった後は誰もが幸せな気分に浸れる、とっても素敵な作品です。
本作のメグ・ライアンはラブ・コメディエンヌとしての輝きを放ち、とってもキュートです。
そしてメグ・ライアンが同じコメディを演じる女優さんたちと一線を隔すところは、可愛らしさのうえに知的で、演技がナチュラルであるということ。
本作のパンフレットに書いてあったんですけど、メグ・ライアンは『プリティ・ウーマン』に『ゴースト/ニューヨークの幻』、さらに『羊たちの沈黙』の主演オファーをパスしており、ハリウッドではアンラッキー・ガールと囁かれてたとか。
もしこの作品にメグ・ライアンが、なんて想像してみるとわくわくしてしまうけど・・・。
まあこれについては、ジュリア・ロバーツにデミ・ムーア、そしてジョディ・フォスターだったからこそ、これらの作品は大ヒットしたんだと思いますけど(^^)
本作のアニー役もメグ・ライアン以外考えられない。
スタッフたちに、彼女とトム・ハンクスは「まるでこの作品のために生まれてきたような二人」と言わしめた、なんてこともパンフレットに載っていました。
残念なことに、最近はあまり彼女を目にすることはなくなってしまったんですけど、ゆくゆくは『恋愛適齢期』のダイアン・キートンのような女優さんになって欲しかったんですけど。
また素敵な作品で復活して欲しいものです。
片やトム・ハンクスの方は既に大俳優に上り詰めており、現在も活躍中でヒットを連発しています。
その大きくなった体からは貫禄さえ漂っています。
私としては最近妙に演技がデニーロばりに臭くなってきたトムより、この頃のトムのほうが好きですけど(爆)
そして最後に、外せない展開だったけど、ウォルター(ビル・プルマン)がいい人過ぎて、彼にはどうか幸せになって欲しい(^^)
Amazonで『めぐり逢えたら』を観る
・prime video
・DVD/Blu-ray
コメント