男優『アンソニー・ホプキンス』おすすめ出演作品

　1937年12月31日生まれ、英・サウスウェールズ生まれ。

　パン屋のひとり息子として育ち、陸軍に入隊・除隊後、ロンドンへ出てロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマチック・アーツで演技を学び、マンチェスターの舞台でデビューする。

卒業後は、「マクベス」「お気に召すまま」などシェイクスピア劇を中心に、持ち前の重厚な演技力を発揮していくと絶賛され、68年アンソニー・ハーベイ監督の「冬のライオン」で映画初出演を果たす。

そして91年、ジョナサン・デミ監督「羊たちの沈黙」でレクター博士を怪演、評論家からも高く評価され見事その年のアカデミー主演男優賞を受賞する。

彼が登場するファーストシーンの、異常性が一瞬で分かってしまうあのインパクトは衝撃でした。

　ただ、続編となる「ハンニバル」や「レッド・ドラゴン」にも同じ役で出演したことで、当たり役ではあるがレクター博士の印象が強くなりすぎた感があったが、その後も出演する度にその演技力が高く評価される名優となっていく。

　2005年に公開された「世界最速のインディアン」は、レクターの呪縛から解き放たれたように、軽やかに演じている姿が素敵でした。

2021年、フロリアン・ゼレール監督作「ファーザー」で、認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙」以来となるアカデミー賞主演男優賞を受賞した。

　93年にナイトの称号を得る。